「コロナ禍」ビフォー・アフター  【弁護士 有村とく子】

2020.08.19

今年1月時点では、新型コロナウイルス禍をそれほど大きな問題と捉えてはいませんでしたが、またたく間にパンデミックとなりました。屋外でもマスクをつけていない人は圧倒的少数になり、医療崩壊の問題や感染者数が報道されない日はなくなっていきました。

4月7日に緊急事態宣言が出る少し前からは、私たちの仕事にも変化が出始めました。予定されていた裁判や調停がことごとく取り消しになり、裁判所に問い合わせをしても、担当職員が不在だと言われて対応してもらえず、次回期日がいつになるかわからないという事態になりました。権利の救済を求めて裁判所に訴えようにも、当の裁判所の機能がほぼストップしてしまいましたので、保護命令の申し立てなどの緊急事案の他は、事務所での対面の打合せや相談業務を行わず、電話やメール、ZOOMを利用してやりとりをしていました。

 

PCR検査が簡単には受けられないため、自分が感染しているかどうかもわからない状態では、人に感染させてしまうかもしれないという不安があり、病院や施設に入所されている方に会いにいくこともできなくなりました。もっと早い段階で検査を受けることができていれば、自分が感染しているかどうかがわかり、感染していないことがわかれば、安心して外に出かけて行き、何か役に立つことができたのに、と悔やまれます。経済効率を優先するために公立の保健所や病院が廃止されてきたことのツケが、今回のような非常事態によって一気に押し寄せてきた感があります。

 

心を潤してくれる文化・芸術に触れようにも、コンサート、落語会、観劇など人の集まるイベントは次々と中止され、健康維持のために運動をしようにも、マラソン大会や練習会など人が集まる催しも中止となり、緊急事態宣言が解除された今も、予定されていたイベントの中止が相次いで報じられています。

私は大阪市内に住んで40年近くになりますが、夏の風物詩である天神祭(陸渡御・船渡御・花火)がないのは初めてです。人が集まって、笑ったり泣いたり怒ったり喜んだり、感動を共有したり一体感を味わったりすることで元気になれる、それが普通の生活だと思ってきましたが、コロナ禍は、その生活感覚を大きく変えました。

 

人間よりも古い歴史を持つウイルスに太刀打ちできるはずはないでしょうから、私達は、変化していく状況や環境に適応していくことを余儀なくされます。けれども、やはり、人同士がつながり、心を通い合わせることは生きて行く上でとても大切なことだと思います。困ったことや辛いこと、不安で心が沈みがちなとき、人の優しさや思いやりを感じると、それだけでパッと気持ちが明るくなります。コロナ禍で広がった閉塞感に風穴を通すことができるのは、やはり、優しい気持ちで助け合える関係性を自分の身近なところから築いていくこと、社会のあちこちでそうしたつながりが増えていくことではないでしょうか。

今のところ元気な私は、心身の健康を保つために、気の合う人と映画を観に行ったり、食事をしたり、温泉に行くなど、心はずむことをスケジュールに入れ、よく食べよく眠りよく学び、働き、できる限り上機嫌で人に接し、その人に喜んでもらえたり元気になってもらえることを目指します。

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