大阪弁護士会では、12月23日(土)午後1時~ フランス映画「ジュリアン」の上映とシンポジウムを開催致します。
大阪弁護士会 : 「ジュリアン」映画上映会&シンポジウム(2023/12/23) (osakaben.or.jp)
現在、法制審家族法部会で、離婚後の共同親権導入について議論が続けられています。
今年の8月法制審議会の家族法制部会は、離婚後の子の養育をめぐる制度の見直しに向けた民法改正要綱案のたたき台を示しました。そのたたき台の概略は以下のとおりです。
1 協議離婚の場合に父母間の協議で、共同親権にするか、単独親権にするかを選択することができる。
2 裁判離婚の場合には、裁判所が共同親権にするか、単独親権にするかを判断する。
3 親権の合意ができていなくとも、裁判所に親権に関する調停または審判を申立てておけば、協議離婚をすることができる。
4 子の利益のため必要があると認めるときは、家庭裁判所は、親権者を変更することができる。
現在、共同親権を導入する方向で話が進められていますが、本当に共同親権の導入は子どものためになるのでしょうか。
今、日本において離婚後共同親権を導入することが子どものためになるか、子どもたちを守るために何が必要か、改めて一緒に考えませんか。
映画「ジュリアン」は、第74回ベネチア国際映画祭で最優秀監督賞を受賞したヒューマンドラマです。
映画は、離婚したブレッソン夫妻が11歳になる息子のジュリアンの親権をめぐって裁判所で争っているシーンから始まります。母は元夫のDVに怯え、子どもを近づけたくはないと思っていますが、裁判所は父に隔週の週末ごとにジュリアンへの面会の権利を与えます。父はジュリアンに、共同親権を盾に母の連絡先を聞き出そうとし、ジュリアンは母を守るために葛藤します。
日本で共同親権が導入されたらどうなるだろうかと色々と考えさせられる映画です。
クリスマス前の土曜日でご予定のある方が多いと思いますが、ぜひ、お申込み宜しくお願い致します。