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2019年08月30日
子ども性差別・ジェンダー
髙坂 明奈

子育ての中で、ジェンダーについて思うこと  【弁護士 髙坂明奈】

【子どもが身につけるジェンダー】

 

生物学的な性差をセックスと呼ぶのに対して、社会的、文化的に形成された男女の違いをジェンダーと言います。

「男は仕事、女は家事育児」など、「男はこうあるべきだ」「女はこうあるべきだ」という社会的・文化的に作られる男らしさ、女らしさのことです。

 

調停の合間にお子さんがいる依頼者の方と話していると、男の子はこう、女の子はこうという育て方を意識的にしないようにされている方が増えてきているように思います。

例えば、女の子でも空手など武道をさせる、男の子でもピンクのものをあえて持たせる(逆に女の子には持たせない)などです。

かくいう私も、息子にはできるだけテレビなどの戦隊物を見せず、料理ができる子になってほしいなと意識をしていました。

 

先日、そうした調停の合間の雑談で、幼稚園に通うようになった子をもつ依頼者の方と、子どもは4、5歳になると、性別に対する意識が強まり、女の子はふりふり、ピンク、スカートなど可愛いものやお人形遊びなどを好み、男の子は強いこと、かっこいいこと、車、電車やロボットなどを好む傾向があること、また、男の子も女の子も4、5歳になると自分と同じ性別の子とかたまって遊ぶことなどを話しました。

親が意識をしても、幼稚園や保育園といった集団生活の中で、子どもは、お友達の発言、先生の発言から男らしさ(かっこいい)、女らしさ(かわいい)を身につけ、テレビや動画からもそのような情報をキャッチするようで、なかなか思い通りにはいかないですねと苦笑し合いました。

 

【男性と女性の脳に違いはあるの?】

 

ジェンダーについて、大学で学んだ際に、男の子は車のおもちゃを与えられ、女の子は人形を与えられる、このように生まれて間もなくから、男女は社会的に区別をされるのだとテキストに書いてありました。

しかし、1、2歳のまだ自分の性別を意識していないときから、男の子は、動くもの(車や電車のおもちゃ)が好きで、先日も、公園で息子がラジコンを走らせるとまだよちよち歩きの男の子2人がずっとラジコンを追いかけていました。

これは、ジェンダーなのか? 生来のもので男女で脳に差があるのではないか? と疑問に感じました。

 

「男女の脳はどれほど違う?」(2018年・別冊日経サイエンス228『性とジェンダー〜個と社会をめぐるサイエンス』)という記事を読みました。

結論として、人間の脳は性別による明確な2つのタイプには分けられないということでした。

研究によれば、たいていの脳は男性に多くみられる特徴と女性に多くみられる特徴が組み合わさった「モザイク」であるということです。

脳にはいろいろな領域がありますが、全ての領域で一方の特徴にそろった人はわずか2.4%だそうです。

 

また、人間は、ジェンダーを問題にしない動物と違って、性差の起源が複雑で、特定の性別の人間として育てられることが脳に生物学的な影響を与えるということです。

行動の性差は生得的に作り込まれているというよりも、経験に応じて脳が変化する可塑性によって生み出されていると書かれていました。

そして、「女性の脳は男性の脳よりも平均で140g軽いから女性は知力に劣る」と結論付けることは間違いであること、「女の子は男の子よりも言語能力に優れ、男の子は空間認識や数学が強い」という二元的な理解に対する批判も書かれていました。

 

なるほど、男性でも言語能力に優れた人はいるし、女性でも数学が良くできる人はいます。先日、別の依頼者の方と話していると、その方のお子さんは、ミニカーが好きな女の子でした。脳は多様なようです。

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