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2018年01月16日
平和・人権
乘井 弥生

もっと広がれ! 憲法ミュージカル  【弁護士 乘井弥生】

1 2017大阪憲法ミュージカル大成功!

昨年10月6日から9日までの4日間、大阪憲法ミュージカル「無音のレクイエム」が大阪ビジネスパーク円形ホールで上演されました。憲法ミュージカルとは、弁護士の有志が実行委員会を作り、広く市民に出演者を募り、稽古を重ねて公演をおこなうものです。テーマは憲法に込められている平和や人権への熱い想い。2008年に始まった大阪憲法ミュージカルは、2017年に5回目を迎え、私も昨年、出演者として初めて参加しました。

6歳のちびっ子から76歳の高齢者まで出演者は約80名。プロを目指す若い人達、地元のシニア劇団で活動する人、コーラスを趣味にする人、ミュージカルには全く縁の無かった人、平和運動に関わっている人など、生活の場も舞台経験も異なる様々な人が集まり、演出、音楽、振付、歌唱等のプロの指導のもと作品を作っていきます。裏方で支えるスタッフも加えると総勢100人以上が毎週週末に集まって一つのものを作り上げていく大きなプロジェクトという感じです。そして、全8公演で3000人を超えるお客様に観ていただくことができました。

 

2 「無音のレクイエム」に込められたテーマ

演目の「無音のレクイエム」は、前年上演され好評を得たことからリメイクされ再演することになったものです。

時代は昭和初期、まだ無声映画の時代の大阪・千日前の劇場を舞台に、生き生きとした庶民の生活が、戦争へと突き進む時代の流れの中で次第に息苦しくなっていく様が描かれています。表現活動が制限され、沈黙を強いられ、人々が戦争遂行に組み込まれていく恐さは、今の時代の危うさとも重なる内容です。かけがえのない多くの人の命という代償を払って、この憲法は生まれたんだということ、そして、この時代に生まれる人間は、自分の頭で考え、自分の声で意見を述べ、まさに「不断の努力」で平和と人権の中身を作っていかなければならないとのメッセージをもった作品でした。

実は私、前年の公演を観たあと、群衆の力強い歌や、豊かな表情がとても心に残ったので、「これなら自分もできそう! 次は出るぞ!」と心に決め応募。舞台では、あるときは賑やかな千日前を歩くガヤのおばちゃん、あるときは「大日本帝国国防婦人会」のたすきを掛けて若者を戦地に送り出す人、そして大阪大空襲の場面では、その惨劇を伝える証言者の一人として演じる場面をいただきました。素人ながら、ピンマイクをつけスポットライトの前で立てたのは、人生後半の大収穫(?)です。

 

3 憲法ミュージカルの醍醐味

憲法ミュージカルでは、舞台の稽古の合間に人権や平和に関するミニ学習会が開かれました。また、大阪大空襲がどういうものであったかを知るために本を読み、大阪国際平和センター(ピースおおさか)を訪ねました。戦時下では「防空法」という法が国民を縛っていたこと、政府は「空襲は怖くない。逃げるな、バケツで火を消せ。」と宣伝して教育し、国民を無駄死にさせたことなど、知らなかったことをたくさん知ることができました。

演劇は、架空の世界を演じるものですが演じるためには想像力が必要です。憲法に込められている平和や人権の大切さを学び、想像し、身体を使って表現する、これが憲法ミュージカルの醍醐味ではないかと思います。

実行委員会によれば、今年2018年も、新しい脚本で9月に公演が予定されているとのこと。

我こそはと思う方! 是非、オーディションに応募してくださいね。観劇はもちろん、出演すると、その2倍も3倍も楽しいですよ。

もっと広がれ! 憲法ミュージカル。みんなで楽しもう! ミュージカル。

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