⾃分の⼼や体の変化に気付いたり、性に興味が湧いたりするお年頃の10代のときに出会っていれば良かったと思う本です。⽇本では、学校や家庭は、⾝体や性の悩みについて相談しやすい場所にはなっておらず、本や雑誌、インターネットから得た情報も⽟⽯混淆であるため、取捨選択を誤ると、歪んだ意識や⼈間観を⾝につけてしまいます。性暴⼒が後を絶たないのは、義務教育の段階で⼈権教育としての包括的性教育がきちんと⾏われてこなかったことや、適切な性に関する情報を得るのが難しいことが背景にあると思います。性に関する正しい知識を得ることができ、かつ、⾃分も相⼿も⼤切にするためにどのように⾏動すれば良いのか。10代の若年世代の⼦どもが抱える性のモヤモヤに医師、看護師、 助産師など各分野の専⾨家が答えるwebサイト「セイシル」で取り上げられた様々なお悩みとそれに対しての答えが複数の専⾨家によってなされてきたものが書籍化されました。帯にあるキャッチコピー「⼀家に⼀冊!」のとおり、お勧めです。