性暴⼒救援センター・⼤阪SACHICOを皆さんご存知でしょうか。2010年に⼤阪で全国で初めて開設された病院拠点型の性暴⼒被害者のためのワンストップ⽀援センターです。国は、⼤阪SACHICOの実践をモデルとして、性暴⼒救援センターの開設・運営の⼿引きを作成し、その後、全国すべての都道府県でワンストップ⽀援センターが開設された、その原動⼒になった⺠間団体です。当事務所では弁護⼠全員が協⼒しています。SACHICOでは、24時間のホットライン、⽀援員によるサポート、医師による診察や緊急避妊薬の処⽅等、証拠保全などを⾏い、警察や児童相談所、弁護⼠、カウンセラーなどとも連携・協⼒しながら、性暴⼒被害者の⽀援を⾏ってきました。開設から昨年までの14年間で5万2198件の電話相談、来所延べ件数1万4610件、診察・⽀援をした実⼈数は3722⼈に上っています。
しかし、拠点病院である阪南中央病院から、2025年3⽉末の退去を求められています。その原因は、国や⼤阪府からの補助⾦は運営費のごく⼀部に過ぎず、病院の財政的負担が⼤きいことにあります。⼤阪府で唯⼀の病院拠点型の性暴⼒救援センターの活動を今後も続けることができるかどうか、いまその瀬⼾際にあります。昨夏以降、SACHICOを応援する皆さんによる、⼤阪府の責任でSACHICOの存続とその体制強化がなされる
ことを求める、府議会宛の請願署名が⾏われました。今後とも皆さまからの⼒強いご⽀援をお願い致します。