ある日の私を紹介します。
今日は大阪地裁に直行。午前9時、西天満界隈でモーニングを食べて、裁判所に。弁護士控室で、電話を何本か済ませて法廷に行く。(弁護士控室は9時30分に開けられるので、私はそれまでの間、ホールの公衆電話を利用する。9時に開けてほしいと要望したいが、9時過ぎから裁判所をうろついている弁護士は私くらい?)
10時の裁判はセクハラ事件。書面の提出と今後の進行予定など、短時間で終了。加害者の男性は、自分のやった行為を認めていない。セクハラ事件は、裁判前に示談解決となることが多いが、加害者がセクハラを認めていないと裁判に。被害者にとって裁判は、いろいろと精神的負担になることが多い。
11時30分の裁判のため、神戸地裁尼崎支部に向かう。20分前に到着。空き時間を利用して、10月に大阪弁護士会に登録した新人の女性弁護士らに電話かけ。今年は順番で、女性法律家協会大阪支部の副支部長をしているためだ。新人歓迎会の日が迫っているのに、出席の返事がいま一つ。新人法曹のうち、女性の割合は3割にもなっているが、こんな企画への参加は少ない。
12時に終了し、午後は大阪家庭裁判所に。ここで昼食をとると、1時15分の家裁での依頼者との待ち合わせに間に合わないかもしれない。まずは家裁に向かう。1時過ぎに無事到着し、地下食堂で慌ただしく昼食をとる。(時間の余裕がないときには、まず家裁に行き地下食堂で一気にかきこむ。そうすれば昼食抜きを避けられる。最近この技を発見した。)
1時30分、離婚調停の第1回目。こちらはDV被害者の妻。夫とは別時間、別室での調停となる。帰りは、夫の追跡から安全を守るため、依頼者とともに駅と別方向に。「調停委員がいい人で良かった。他の調停経験者から、ひどいことを言われると聞いて覚悟してたけど。ホッとした」と依頼者。
4時。弁護士会館で、「セクハラ規則」制定に向けた会合に出席。人権擁護委員会の女性の権利部会長をしているため、弁護士会の仕事も多い。本年度、遅れ馳せながら、大阪弁護士会でもセクハラ規則を作ることに。(弁護士によるセクハラはけっこう多い。)
6時30分、ようやく事務所に。電話やメール、ファックスをチェックし、7時から新件の相談。DV法による保護命令の中立、緊急な対応が必要と判断。不安げな相談者から、じっくりと話を聞いていると、もう8時30分。
留守中に電話が入っていた、新しい相談希望者や依頼者に、次々と電話をしていると、いつの間にか9時30分。片付けをして10時、帰路につく。車で地裁の前を通ると、まだ明かりの付いている部屋が目立つ。裁判官も長時間労働だ。