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ニュースレター

2003年01月20日
性差別・ジェンダー
乘井 弥生

女子大生にアンケートしてみたら・・・ 弁護士 乘井 弥生

非常勤講師をしている某女子大の学生約250名にこんなアンケートをしてみた。

[1]自分のパートナー(恋人、配偶者)となる人は、自分より、収入が多いことを望むか?

[2]自分のパートナーとなる人は、自分より、背の高い人であることを望むか?

[3]目分のパートナーとなる人は、自分より、年齢の高い人(年上であること)を望むか?

3問とも選択枠は3つ。

<1>望む。そうでないと困る。そうであって欲しい。

<2>どちらでもいい。

<3>その他。

(<1><2><3>を選択した理由を書く自由記載欄も設けた。)

さて、結果はというと、

[1][2]は6:3:1、[3]は、3:6:1。

要するに「収入」「身長」はこだわり派が多数派。「年齢」はこだわらない派が多数派。「年齢」でこだわらない派が増えているのは、貴乃花もイチローも「姉さん女房」で、こういう組み合わせが珍しくなくなってきたからかもしれない。私がこんなアンケートを思いたったのは、ニュースレター1号で寄稿をしていただいた中村正さんがある文の中で、「男性の行動や生活を表現する時に、『闘い、所有し、指導し、勝利する』というたとえがよく使われる」と書いておられたのを見たからである。「男は外で働き女は家で家事を担う」という性分業意識は、必然的に「男は妻子を養って一人前」との「男らしさ」意識に帰結する。そして、この意識は、「働く権利」に関わって男女の扱われ方の差違にも繋がっているはずである。

前述のアンケートの自由記載欄には「なぜ、自分がそう思っていたのか、初めて考えてみた」というのが何通かあった。当たり前と思っていたことを意識して問い直す作業は大事だと思う。

2002年5月、日弁連が「ジェンダーの視点を盛り込んだ司法改革の実現をめざす決議」を採択した。男女の生物学的性差(セックス)と区別して、社会的文化的に形成された「男らしさ、女らしさ」を問い直すという意昧のジェンダーという言葉がようやく司法の場でも使われるようになった。次は、熟年弁護士にこんなアンケートをしてみたい。「あなたの娘が、娘より安月給の男を婚約者として紹介したら、あなたの心は揺れますか?」

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