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ニュースレター

2002年09月16日
事務所関連
宮地 光子

ごあいさつ 弁護士 宮地 光子

女性の権利を守り発展させるための発信基地をと、大それた思いで、その第一歩を踏み出したのが今年の1月。お蔭様で、多くの方々との新しい出会いにも恵まれ、このような事務所が必要とされていたことの手応えを感ずることのできた半年余りでした。

 

すさまじい夫の暴力に苦しんで相談に来られたある女性は、立ちあがるまでの心の葛藤を綴った日記にこう記されていました。

「夫から逃げていいんよね!私悪くないんよね!何度も自分自身に間いかける。間違ってはないんやという確信が欲しい」

暴力が許されないことは自明のことなのに、悪いのは夫ではなくて、夫に暴力を振るわせる自分が悪いのだと思い込まされてきた女性たち。

考えてみると、弁護士である私は、この被害者と加害者が逆転させられる構図にいつも直面させられてきたように思います。

「どうして、私たちは男性の半分の賃金なの?組合や会社に掛け含っても『やっている仕事の内容が違う、潜在的能力が違う』と言われてしまう。そしてそう言われると、仕方のないことだと思ってしまう」。どれだけ多くの働く女性たちが、こうして諦めさせられてきたことでしょうか。「あなたが悪いのではなくて、仕事を与えなかった会社、教育の機会を与えなかった会社こそが、まず責任を問われるべき」と当たり前のことを伝えて、女性たちはやっと立ちあがっていったのでした。

「おかしいことを、おかしい」と声を出せたことで、誇りを取り戻す女性たち。そこに至るまでの「私は間違っていない」という確信は、女性がその人生を自分の手に取り戻すための出発点なのだと改めて気付かされました。そんな気付きのお手伝いができる法律事務所であり続けるために、これからも努力を重ねて参りたいと思います。

それにしても暴力が詐されないのは自明のことなのに、「有事」の名の下に、国家による暴力が正当化されようとしている昨今。私たちの足元から、非暴力の思想を確かなものにするためにも、女性の権利を守り発展させたいと決意を新たにしているところです。

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