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ニュースレター

2012年01月30日
事務所関連
角崎 恭子

入所のご挨拶 弁護士 角崎 恭子

【きっかけはDV被害の勉強会に参加したこと】

初めまして。角崎恭子と申します。2010年に司法試験に合格し、京都での司法修習(新64期)を経て、本年1月より当事務所にて勤務することになりました。

私にとって弁護士とは、これまでとても「遠い」存在でした。

幼い時から、女性や子どもに対する権利侵害等の問題については、自分の問題として漠然とした疑問や苦痛を感じていました。けれども、当時は、自分がこうした権利侵害等の問題に携わることができるとは、ましてや弁護士になろうとは、思いもよりませんでした。

私が高校卒業後進学したのは、夜間の工業大学の建設科で、「手に職をつけて自分自身が自立しよう」と考えていました。今思えば、建築会社で働きながら、母を「女手一つ」で育てた今は亡き祖母の姿と、自らを重ね合わせていたのかもしれません。

女性や子どもの権利侵害等の問題に、自らも携わりたいと考え始めたのは、DV被害女件のためのシェルター設置にむけた勉強会への参加がきっかけでした。そこでの経験から、女性や子ども等への様々な暴力の構造の解明や、暴力への対抗手段、社会の認識やその変革の方法等を総合的に学ぶ必要性を感じ、思い切って工業大学を中退し、別の大学の法学部に入学しました。

とはいえ、弁護士になろうとの意識はなく、実定法よりも、社会学やフェミニズム・法哲学の勉強ばかりしていました。学外でも、フェミニストカウンセリングについての話を聞いたり、男性学やDV加害者について学んだり、CAPのワークショップに参加したりしていました。

【先輩方のような弁護士に、一刻も早く近づきたい】

そうした中で、少しずつですが、「弁護士」という仕事を意識するようになりました。

大きな契機になったのは、住友金属男女賃金差別裁判の原告の方の講演で、その後の座談会では、労働の実態や裁判でのご苦労等、様々なお話をうかがうことができました。そして、女性の権利侵害等の問題に立ち向かい、その解消のために注力できる仕事として弁護士という仕事にあこがれるようになりました。

大学卒業後は、働きながら、これまた別の大学の通信課程に編入学し、心理学の基礎やカウンセリングの心構えを学びました。犯罪被害者心理についての授業を受け、逃げられない、声を上げられない心の仕組み、そして被害者への二次被害の深刻さを知るにつけ、その権利擁護の重要性を再認識するに至りました。

その中で、自分に何ができるか具体的に考え、弁護士を目指す決意を固め、法科大学院に進学しました。そして今年ようやく、弁護士として女性や子どもの権利の擁護・回復、犯罪被害者支援、被害者自身のエンパワメントに携わるための、スタートラインに立つことができました。そして、就職活動を行っていく中で、先の住友金属男女差別賃金裁判の原告の代理人が当事務所の弁護士であると知り、入所のお願いをするに至りました。

私自身、ここに至るまで紆余曲折ありましたが、これまで私がぶつかり解決したいと願ってきた問題は、本当に困っているのにもかかわらず、支援の手が届かなかったり、情報がなかったり、お金がなかったりして、置き去りにされている人々が抱えているものだと思います。そのような人に寄り添い、種々の問題を解消するお手伝いをするには、具体的にどのように働けばよいか、私自身、まだまだ学び、経験しなければならないことが多くあると感じています。

未だ目標として「遠い」存在である先輩方のような弁護士に、一刻も早く近づけるよう、日々精進していく所存です。

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