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2009年01月30日
性差別・ジェンダー
乘井 弥生

「おひとりさま」に思うこと 弁護士 乘井 弥生

上野千鶴子さん著の『おひとりさまの老後』がベストセラーとなり、言葉としてすっかり定着した「おひとりさま」。その前に「おひとりさま向上委員会」なんていうのもありましたね。もともとは、飲食店に1人で入ったとき「おひとりさまで~す。こちらへどうぞ」などと店員さんが言うときに使われた「業界用語」だったように思います。女性がひとりで外食をしたり、旅をすることは、誰にはばかることではありません。

そういう私も、ほんの10年くらい前まで、ひとりで外食をするのが苦手だったんです。外で食べたいものがあるのに、何故か4人テーブルに1人で座って食事をする光景は、落ち着かないというか、さびしげというか。これが、男と女のカップルであれば、周りは納得するんだろうな。女どうし、ワイワイガヤガヤの一団であっても、周りは安心するんでしょう。男は1人でも「絵になる」のに、女は1人だと、周りは「何故?」って思い、「何故?」って思われてるかなと、また、思う私。ああ、ややこしい!

ちょっと前に、海外赴任の経験がある男性がこういうことを言っていました。中東のある地域に赴任したとき、言われたんですって。「奥さんを、付き人なしで、一人で外出させてはいけません。それは、飼い犬にリードもつけず外に放すのと同じくらい、いけないことです」。未だに、公道を女一人ブラブラと歩くことすら、禁止される地域もあるようです。ひどい話ですが、程度の差はあれ、女性が行動を制限される歴史や文化はところを変えて存在します。長い歴史の中で作られた行動様式を、私たちは現在進行形で変えているんだと思います。

さて、「一人飯(ひとりめし)」の苦手だった私でしたが、今では不思議と気になりません。出張先の宿近くの焼き肉屋で、一人ジュージュー、「タン塩ひと~つ。生ビールもお願いしま~す。」なんて言いながら、締切の過ぎた原稿を書いています。

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