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2008年01月30日
DV

非暴力グループワークの現場から メンズサポートルーム大阪スタッフ 水野 阿修羅(みずの あしゅら)

昨年10月6日、「あすてっぷ神戸」(神戸市立男女共同参画センター)で、メンズサポートルーム大阪の「体験版非暴力グループワーク」が行われた。メンズ大阪のグループワークは、「男性のみ、研究者・マスコミお断り」でやっているので、たまには、女性や、マスコミ・研究者に公開しようという試みだ。

参加してくれたのは、女性が13人、男性が1人だった。サブファシリテーターのナオさんのリラクゼーションのあと、メインファシリテーターのマサオさんは、なぜこの企画に参加したのか、参加者一人一人に話してもらうことにした。予期せぬ展開だったのか、しゃべることができない人もいたが、大半の人は、DV被害者の支援をしてる人たちで、「加害者はどんな人なのか?加害者は変わりうるのか?」といった疑問から参加してきたと述べた。
いよいよグループワーク。マサオさんが、紙をくばる。「自分にかけられた呪いは、何ですか?それは誰から?」。それに書きこんで、四人一組になって話し合う。「呪いをとく」という欄もあるが、とりあえず、呪いのことだけを報告。私は「男のくせに」という呪いで、「自分の気持ちを殺すこと、おしゃべりしないこと、泣かないこと」などを学び、結果として女性の気持ちのわからない暴力的な男になっていたことをしゃべった。女性たちは、「女のくせに」とか「いい子でいなさい」とか「長女だから」といった呪いで、「自分らしさ」を殺されてきたことをしゃべり、どのグループも話がはずんで、笑い声もあがっていた。

また、全員で一つの輪になって、感想をいうことになったが、「ワークがおもしろかった。」という反応と、「こんなことで加害者が変わるんですか?」という反応に二分した。言葉には出されなかったが、こんなゆるいワークで、加害者が変わるわけがないと思っていることが態度にありありとでていた。

よく聞く「加害者に厳罰を!」というのは、被害者の感情としては理解できるが、加害者が変わるキッカケにはなっても、加害者のエネルギーにはならないことが多い。責められることで自分の罪意識を自覚しつづけるという自虐傾向の強い人は、「変わらねば!」とは思うものの、変わらないまま、責め続けられ、ひらき直るか、「うつ」になるか、自殺に救いを求めてしまう人が多い。

自分が加害者になってしまったのは、自分の責任もあるが、それだけではないことや、自分に厳しい人が、人にも厳しかったり、自分にかせられた抑圧を、自分より弱い立場にかけてしまうことなど、「自覚」を通じて目ざめていくことで、他者に暴カ的にならない自分をつくりあげていくことができる。自分をいとおしいと思う気持ちや、他者をいとおしいと思う気持ちがつちかわれないと、心の底からの「やさしさ」はでてこない。

私たちのところに来る加害者は、被害者から十分責められている。私たち(メンズサポートルーム)に必要なのは、責めることよりも、救いの手をさしのべることだと思う。

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