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2006年08月11日
結婚・離婚
乘井 弥生

ペットと離婚 弁護士 乘井 弥生

「ペットは家族の一員です」。ペットを愛する人たちは一様にこう言う。

家族の再編成ともいえる離婚に、ペットはしばしば登場する。

5年程前の事件である。妻以外の女性のもとに行った夫は、大型犬シベリアン・ハスキーを家に置いて出た。聞けば、その犬は夫が知人からもらって飼い始めたものらしい。自分で飼い始めながら、放って出るとは何とも無責任な・・・…。

とはいえ、一度世話を始めたペットである。朝夕の散歩、予防接種と手はかかるがペットを見捨てるわけにはいかない。身勝手な夫が残していったペットとはいえ、今では立派な家族の一員である。妻は離婚調停で、えさ代など毎月数万円の費用を払うことを夫に約束させた。さしずめ、「ペットの養育費」である。

そうかと思うと、ペットを連れて家を出た妻に、「ペットを返せ。自分が買ったものだ」と財産分与の請求をする夫もいる。犬好きの妻の希望で飼い始め、同居中も別居後も妻が長年世話をしてきたものなのに……。
ペットも預金や車と同じ、財産といえば財産だけど、犬の気持ちを考えようとしない主張に、「なんて無粋な」と思わず私は独り言。いやいや、無粋というより、これは立派な嫌がらせではないのか。

米国メーン州では、DV被害者に対するのと同時に、ペットヘの危害を防ぎ、DV被害者が家を逃げ出せない事態を防ぐため、ペットにも保護命令を出すことができる州法が出来たとのことである(06年4月17日朝日新聞記事)。DV加害者が、被害者の可愛がるペットに暴カをふるったり、ペットを使った脅し(逃げようとする妻からペットを取り上げることで妻を家に連れ戻す等)を使うことがあることは既に知られた事実であるが、法律にまでなったと聞くとちょっとびっくりする。

今や日本では、子どもの数は減り、ペットは急増している。

離婚事件の中で、ペットをめぐる紛争は増えていきそうである。

そんなことを考えていると、隣室のM弁護士が「私、この前、相手方の夫に、犬の面接交渉要求されたわよ」と言う。

ウーム。この事態どう思う?ワン!ワン!

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